『私はラブ・リーガル』

原題を『Drop Dead Diva』という。
邦題がバカっぽくて（失礼！）今まで敬遠してきたが、他の海外ドラマを毎週録画していて、
その番組が終了したけど、録画を削除しておらず、続いて始まり偶然録画されたのがこのドラマ。

実は、Season１は見ていない。
始まったのはSeason２だったのだが、第１話だけ「ちょっと見てみよう」と思って観たのが最初だった。
これが、実に面白い。

主人公は、モデル「だった」デビー、そして現在は腕利き弁護士のジェーン。
どうして「だった」かというと、Season１を観ていないので定かではないが、
ドラマ冒頭のあらすじから行くと、どうやら
モデルのデビーは、交通事故に遭い、死ぬところだったのだが、
何かの手違いで現世に戻り、そして何かの手違いで全く他人の身体に魂が入ってしまった！
という話。

手違いで入ってしまった身体は、モデルとは似ても似つかぬ太っちょの身体。
だけど、敏腕の弁護士。正義感が強く、人情に厚く、かしこいのだ。
多分、弁護士だったジェーンの記憶はほとんどないのだけど、
そこはご都合主義的に、何故か弁護士の知識は持ち合わせており、
裁判でも奇想天外の方法で、次々と困っている人、弱い人を助けていく。

正義を貫くそのストーリー、勧善懲悪なお話に、毎回ほっこり、にっこり、心温かくさせられる。

そして、考えてしまうのだ。
「死んだ」ことになっているデビーが、ここにいる。
元の身体の持ち主である弁護士ジェーンは、ここにはいるが、実はいない。
死んだことにさえ、誰も気付かない。

あぁ、物語の奥にはこういう二重の葛藤もある訳だ。

ジェーンが実はデビーであることを知っているのは、
守護天使のフレッドと、デビーの親友ステイシー。
そして、ジェーンと同じ事務所の弁護士グレイソンは、デビーの彼氏！

元デビーのジェーンは、もちろんグレイソンに気付いてもらいたい。
だけど、守護天使曰く、自分がデビーであることを言ってはいけない。
そんな中、グレイソンは次々に恋をし（もちろんジェーンも）、
側で見守りながらもいい友達として手助けをするジェーン。

サイドストーリーとして、フレッドとステイシーや、事務所のボスとキムの恋愛も非常に面白い。
その上、毎回２つの訴訟がそれぞれに解決され、ミステリ好きの私の好奇心も存分に満たしてくれる。

やっぱり最後の、ほっこり、にっこりな気分にさせられる…
という点が、なにより気に入っている。

心から応援したくなる、そんなドラマだ。
回を重ねるごとに、成長していくキャラクターたち。
一体、どんな結末が用意されているのだろうか？
恐らくこうだ…なんていう、ハッピーエンドは予想されても、
先が楽しみで仕方がない。
久しぶりに、楽しみなドラマに出逢った。
楽しいなぁ。
惜しむらくは、邦題だなぁ（笑）